
飛行機で日帰りまたは1泊の沖縄旅行をする場合、幅広いエリアを廻る事が出来ません。しかし、長期休暇などを使って5日間(4泊5日)の沖縄旅行をするとなると、かなり幅広いエリアを廻れますし、毎日違う島の宿泊施設に泊まるような事も可能です。
沖縄に5日間くらい滞在する旅を計画中のかたのために、おすすめのプランを幾つかご紹介します。
まずはじめに沖縄の主な島について
沖縄県は、那覇市・那覇空港がある島自体が日本地図で見ると離島に見えますが、那覇市・名護市などがある一番面積の広い島は「沖縄本島」として扱われています。そして、県内のそれ以外の島が「離島」と扱われていますが、沖縄本島と橋でつながっている島も含めると有人離島の数は46です。
その他、無人島が100以上あり、沖縄本島も含めると沖縄県は160の島で構成されています。面積が広い離島の大半には空港があり、人気の石垣島や宮古島に関しては那覇空港を経由することなく、直行便でアクセスする事が可能です。
さらに、沖縄本島から近い久米島に関しては夏限定の直行便も出ていますし、石垣島・宮古島付近の離島は、橋を渡ってor船に乗ってすぐにアクセスできます。与那国島・多良間島などは那覇空港を経由して向かう必要がありますが、そんなにアクセス環境は悪くなく、5日間あれば様々なタイプの沖縄旅行が実現します。
沖縄本島と久米島を巡るプラン
久米島は宮古島や石垣島と比べてかなり沖縄本島から近い場所に位置しており、那覇空港から飛行機でわずか約30分です。しかも1日7便も出ていますので、沖縄本島の那覇を拠点とした5日間の旅行をする場合、途中で久米島に日帰りまたは1泊で遊びに行ってみるのもおすすめです。
久米島の東部にはイーフビーチという全長2kmのロングビーチが存在しており、こちらでは東側に広がるエルラルドブルーの海で泳いだりすることができます。ビーチの付近には多数のリゾートホテルや飲食店がありますし、コンビニも出店していてそんなに不便な点はないためこのビーチで過ごしてみるのはどうでしょうか。
ちなみに、夏に関しては直行便を利用してまず久米島に向かい、久米島を満喫してから沖縄本島に移動するというプランも良いかもしれません。
八重山諸島を巡るプラン

八重山諸島とは、沖縄本島の約500km南西に位置する石垣島をはじめとする島の事をいいます。そして、各島はそれぞれ近い場所に位置しており、船で移動して毎日違う島に泊まるような事が出来ます。アクセスに関しては八重山諸島の中で一番面積が広い石垣島が玄関口となっており、この島の空港までは直行便を利用すると福岡空港からであればわずか1時間です。
その他、羽田空港から約3時間・成田空港からは約3時間半・愛知や大阪の空港からは2時間半弱となっており、八重山諸島のアクセス環境はかなり良好です。空港がある石垣島は沖縄本島ほどではないものの市街地はかなり発展しており、普段、都会に住んでいるような人でも何不自由なく過ごせます。
周囲の島へのアクセスについては、一番近い竹富島であれば高速船に乗るとなんと10分で着きますので、こちらは日帰りで遊びに行くのに適した島です。
人気観光地の西表島に関しては竹富島・黒島・小浜島と比べてたくさんの宿泊施設がありますので、時間をとって泊りがけで遊びに行くほうがおすすめです。この島は八重山諸島の他の島とはまったく雰囲気が異なる島で、島全体がジャングルとなっており、海水浴だけでなく森林浴を楽しみたい場合には最高の島です。
沖縄本島・宮古島・石垣島を巡る
沖縄県内の各島は、開発状況にかなり大きな差があります。その中で、全国の主要空港からの直行便が用意されている沖縄本島・宮古島・石垣島に関しては、他の島と比べて圧倒的に開発が進んでいている状況です。そのため、不便な島は避けて快適な旅行をしたい場合、こちらの3つの島を巡る5日間の旅行をするのが良いと思います。
宮古島に関しては、わざわざ船を利用しなくても歩いたりレンタサイクルを利用して周囲の離島に渡れます。
フェリーで沖縄本島に行くプランもあり

ここまでは飛行機を利用した沖縄旅行のモデルケースをご紹介してきましたが、沖縄とは飛行機でしかアクセスできない場所ではありません。飛行機が怖くてどうしても乗れないような人は、極端にいうと北海道からでも一切飛行機を利用せずに沖縄までやってくることができます。
現実的には北海道から行くとなると1週間以上の日数を確保する必要がありますが、西日本地域在住者なら5日間でも飛行機を利用しない旅が可能です。具体的には、まず新幹線にて九州新幹線の終点駅である鹿児島中央駅までアクセスしてください。
この駅の約2km東に位置する鹿児島新港からフェリーに乗ると、沖縄県北部の本部港であれば23時間弱・那覇港であれば25時間です。フェリーに乗っている時間だけで2日間(約48時間)かかりますので、このアクセス方法だと沖縄本島に長く滞在する事はできません。
しかしフェリーとは動くホテルのようなところがあり、寝台特急がほとんど姿を消してしまった中、「乗り物の中で泊まる」という貴重な体験ができるのはメリットです。
運賃に関しては片道5万円以上かかるというような事はなく、一番グレードの低いスペースなら往復3万円弱ですし、学割を利用すると2万円強で済みます。一番低いグレードのスペースは個室ではありませんが、往復約4万円の2等洋室(寝台B)に関してはカーテン付き個室で移動です。
その他、予算が潤沢にある場合は、至れり尽くせりの2人部屋「特等室(往復約7万円)」を利用してみるのも良いでしょう。ちなみにフェリーで沖縄に向かう場合は、行きと帰りで利用する港を変える事を推奨します。例えば、行きに関しては那覇港ではなく名護市に隣接する国頭郡本部町の本部港に向かうのはどうでしょうか。
この港の近くには沖縄本島有数の人気スポットで世界最大級の水族館である「沖縄美ら海水族館」がありますし、美しいビーチも点在しています。この形をとる場合、本部港付近を満喫したら、今度は路線バスなどを利用して沖縄本島南部の那覇市に向かってください。
那覇市内にはモノレールが通っていますので、1日あればモノレールを利用して様々な名所を廻れます。3日目に那覇に1泊したら4日目の朝に那覇港から帰りのフェリーに乗船すると、5日目の朝には鹿児島市の港に帰って来られます。
そのまま、鹿児島中央駅に向かって新幹線で帰るのも手ですが、5日目は人気観光地の鹿児島市を少し観光してから帰るのもおすすめです。例えば鹿児島市の港からは桜島に向かう船も出ており、この船に乗ればわずか15分で桜島に到着します。