沖縄旅行に地図は必要か

国内の旅行先として、相変わらず人気の高い沖縄。

亜熱帯の気候に、美しい海、美味しい沖縄料理や独特の琉球文化など多彩な魅力に溢れている南国のリゾート地です。沖縄は本島に関しては南北に縦長の地形をしています。

旅行の際はツアーならばまだしも、個人旅行する人は時間の制約がある中、なるべく効率よく観光する必要があります。その際に何をナビとするべきでしょうか。ここでは地図の有効性について考えてみたいと思います。


沖縄旅行の種類について

毎年多くの観光客が訪れる沖縄県。その旅行の仕方も様々です。代表的なものは、旅行会社主催のツアーや学生の修学旅行です。ツアーといっても、最初から最後までプランが決まっているツアーもあれば、ホテルパックと呼ばれる往復の飛行機と宿泊のホテル、オプションでレンタカーなどを予約しておいて、それ以外はお客が自由にプランニングするといったものもあります。

また、完全に個人で旅行する人たちもいます。もともと友人知人が沖縄に住んでいて、その人たちを頼ってくるケースや、バックパッカーに代表される気ままな一人旅もあります。2月にはプロ野球キャンプやサッカーJリーグのキャンプが行われますので、ファンも多数訪れますし、それ以外にも、大学サークルの合宿やマリンスポーツ関連で来沖する人も多いようです。

沖縄旅行時の移動手段は?

沖縄本島は、南北に縦長の県です。地図で見る以上に車で走ると広く感じます。その沖縄県内の移動手段ですが、基本的には車になります。現在は沖縄都市モノレールが利用できますが、ルートは那覇空港から首里までで(延長予定もありますが浦添市までです)、観光で南部から北部までの移動を考えた時にはモノレールでは対応できません。

ツアー観光客は観光バスでしょう。それ以外は基本、レンタカーか時間に余裕がある方はバスになるでしょう。また、那覇市内であれば、先に紹介したモノレールやタクシーそして徒歩を組み合わせることもできます。もちろんバスも走っています。

ちなみにタクシー料金は、その県や会社によって差があると思われますので一概には比較できませんが、一般的に初乗り料金は県外より安いと言われています。また、バスに関しては南部から北部までかなりのルートで走っています。

ただし当然ながら、人口の少ないところなどは一日に数本しか走っていないというエリアもありますので、利用の際は、事前のチェックが必要でしょう。

移動の際に利用するもの

さて、県内を移動する際に利用するものとしては、レンタカーの場合は車両に搭載されているナビでしょう。最新の情報に日々更新されていますので、道路が新しくなっても迷うことはありませんし、道路交通情報なども知らせてくれます。

また、徒歩の場合はスマートフォンやタブレットにダウンロードしたナビアプリを使用することが主流のようです。ただ観光客をみていると年配の方は国内外問わず紙の地図を持参されているケースもよくあります。紙の地図は、旅行雑誌に付録でついているものもあれば、宿泊先のホテルのフロントに多数そろえてあることも。

観光地であればなおさら、容易に手に入ります。レンタカーの際はナビ利用で、その他の移動の際はスマホのナビ利用が主流で紙の地図利用は少なくなっているようです。

それぞれのメリットデメリット

車両に搭載されているナビは、車で観光をする際にはなくてはならないものだといえるでしょう。特に最近の物は性能も良くあらかじめ行先を登録しておけば、目的地までスムーズにナビゲートしてくれます。時々、入り組んだ複雑なルートの場合にうまくナビゲートできないときもあるみたいですが、それ以外にデメリットらしきものをしりません。

同じナビでも、スマートフォンのナビはいろいろな種類のアプリがあるようです。それぞれが実際に使用したうえで自身にあったアプリを利用するのがいいでしょう。中には課金されるケースもあるので、そのあたりもきちんとチェックが必要です。

主に徒歩移動の際に使用されるケースが多いと思われますが、性能は問題なく非常に細かいところまで表示されます。一方でデメリットとして、スマホのバッテリー消費の問題があります。旅先ではどんなアクシデントがあるかわかりません。

なので、徒歩移動の際に出発地から目的地までずっとナビをオンにしておくよりは、ある程度目的地に接近してからナビを使用するなどの、バッテリー対策が必要になります。それに比べると、紙の地図の場合は全くそういう心配がいりません。

スマホと同じく徒歩移動の際に使用することがほとんどと思いますが、地図を見ながらゆっくりと沖縄の街並みを堪能できるわけで、バッテリー消費の心配もいりませんので、個人的にはおすすめです。

沖縄観光と地図利用のすすめ

私は、沖縄県在住でしかも那覇市の中心に住んでいます。観光客が多数訪れる、国際通りやその周辺の市場もよく知っています。国内外からの多くの観光客を見かけますが、個人にしろ団体にしろ移動時はほとんどスマホとにらめっこしながら歩いています。

目的地以外は興味がないのでしょうか?国際通りやその周辺の市場は道幅もそれほど広くないので、スマホに夢中になって歩かれるとこちらが避けなければぶつかってしまうような状況によくなります。それは日本人も外国人も同じような感じです。

時代の流れなので仕方ない部分もありますが、非常に残念です。できれば南国特有の植物や琉球の赤瓦、ゆったりした時間の流れなどを五感で感じて欲しいと思います。また道に迷えば気軽に声をかけて欲しいと思うし、現地の人とのちょっとした交流が旅のよい思い出になるのではないでしょうか。

どちらかというと西洋人は、スマホを見ながらほかのことには目もくれずといった感じではなく、割とフレンドリーに声をかけてきたりします。むしろ日本人やアジア系の人が残念な結果です。個人的な考えですが、せっかく沖縄に観光にきてもナビやスマホばかり見ていても非常にもったいないです。

繰り返しになりますが、沖縄のゆったりした時間や南国特有の生態系、琉球特有の文化などを五感で感じてもらいたいのです。そこでできる限り紙の地図を利用してはいかがでしょうか。スマホのナビのようにリアルタイムで自分がどこにいて、どこに向かっているかは分かりませんが、自分の目で確認して場合によっては地元の人に聞いてみるなどの行動から思いがけない交流に発展するかもしれません。

是非、時間的に余裕がある人は地図を利用してこの南の島を散策してみてください。